[ハムスター]ストレスを感じているときに起こす行動と、その原因・解消法

2019年2月7日

ハムスターも人間や他の動物同様、嫌な事を感じるとストレスが溜まります。

ストレスはある程度は生きていくうえで生じるものなので、0にすることは不可能です。

しかしストレスがかかりすぎると健康面にも影響が出てくるのでハムスターを飼う以上、ストレスを極力減らすことが飼い主の務めとなります。

ストレスが溜まっているときの行動

まずはハムスターにストレスが溜まるとどのような行動を起こすか知る必要があります。

普段から行動を観察し、少しでも違いが出てきたらストレスを疑いましょう。

ケージを噛む

ハムスターが良くケージを噛むようになったらストレスの可能性があります。

元々げっ歯類のハムスターは何かを噛んで伸び続ける歯の長さを調整することもありますが、ケージを噛むことは不正咬合の原因にもなりストレス以外にも危険があります。

ケージを噛むことを止めたい場合は下記の記事をご覧ください。

鳴く

ハムスターのような小動物は基本的に鳴きません。

これは食物連鎖の下位に位置するハムスターが鳴くことで外敵に自分の位置を教えてしまうことを防ぐためです。

そのことを本能で知りつつも鳴くということは危険を冒してでも飼い主や他の仲間に訴えたい事がある表れなので無視してはいけません。

少し触ったら鳴いた、と言った場合は大抵驚いている証で、他のハムスターと一緒にいて鳴いているときは縄張り争いして鳴いていることが多いです。

基本的に鳴く理由はマイナスなので、何かして鳴いた場合は嫌なことをしてしまったと反省しましょう。

餌・水の摂取量が増えるor減る

急に摂取していた食べ物や水の量が変化したときも不満がある場合が多いです。

摂取量が減ったときは体調自体が悪い可能性が高く、他に併発して症状が見られることが多いです。

摂取量が増えたときは例えば前日に餌を上げ忘れたり、体の大きさにあった量を与えていなかったりした場合を疑いましょう。

ハムスターは食糧を溜め込む習性があり、いつ餌が確保できるか分からなくなると不安から巣にある限りの餌を溜め込んでしまうといった行動を取るようになります。

食べ物を吐く

ハムスターは頬袋を持ち、食べ物を巣に持ち帰る習性があります。

これは野生で暮らしていく上で、主に生息する砂漠などで中々餌にありつけないことから身につけた習性だと言われています。

要するに頬袋に餌を蓄えるのは生命を維持する上で大事な過程であり、その食べ物を捨ててまで身を軽くするということは危険を感じているサインになります。

特に餌を食べている場合に触れたり顔を近づけるとこのような行動を取ります。

頻繁に毛づくろいする

ハムスターはかなり綺麗好きな生き物で、自分の毛並みが整っていないと嫌がります。

毛づくろいを頻繁にするということは、ケージ内が汚れておりすぐに毛並みが乱れてしまうことの現れです。

また、ハムスターは目が悪く、髭がレーダーの役割を果たしていることから口元周りを常に毛づくろいしている場合は敵対視する何かが近くにいると警戒しているサインにもなります。

毛が抜ける

ハムスターの体毛が抜ける場合は老化や病気の可能性もありますが、自分で抜く場合は大抵ストレスです。

ノミやシラミでかゆい場合、怪我をして頻繁に自分でなめてしまっている場合は該当箇所の毛が抜けてハゲる事が多いです。

巣の中に引き篭もる

夜行性のため、昼間は寝ていることが多いハムスターですが、夜になっても外に出てこない場合は要注意です。

暑さや寒さにより体力が落ちていたり、病気でどこか痛む場合は巣から動かなくなる事が多いです。

この場合餌の量が減ったり下痢をしたりなど、別の症状も併発する事も多いです。

人に怯える

飼い主が近づいただけで巣に逃げ帰ってしまったり、動きを止めて身を隠すようなそぶりを見せたら人に怯えています。

普段からよく触ったり、大きな物音を立てたりしていると人に怯えるようになってしまいます。

攻撃的になる

怯えるのとは逆に、攻撃的になる場合も何らかのストレスを抱えています。

餌を入れようとケージの中に手を入れただけで噛まれたり、ケージ内で暴れまわったりしているときが該当します。

下痢をする

ストレスが溜まると胃腸の活動も低下し、結果的に下痢になることもあります。

ハムスターにとって下痢は命にも関わるので、原因を突き止めましょう。

ストレスが溜まると?

ストレスが溜まるとよろしくない症状が次々と出てきます。

体型が変わる

食べ過ぎたり全く食べなかったりで体型が変わってしまうことがあります。

急に体重が変わると体力の低下や病気にかかりやすくなることもあるので、目に見えて大きさが変わったときはストレスを疑いましょう。

病気になりやすくなる

ストレスがかかるということは極度の緊張状態になるため心拍数や血圧が上がります。

高血圧が続くことで腫瘍ができたり、緊迫状態から消化不良を引き起こし下痢になったりすることもあります。

怪我をしやすくなる

ストレスにより気分が高揚すると攻撃的になり物を齧ったり、仲間を攻撃したり、普段登らないようなところに登ることもあります。

結果的に怪我に繋がることになります。

寿命が縮む

これら三つの症状から、寿命が縮むのは何となく予想できるのではないでしょうか。

逆に言えば、ハムスターを長生きさせるにはストレスから遠ざけることが必要だといえますね。

ストレスを溜める原因

ハムスターにストレスを感じさせてしまう原因は意外と多いです。

環境の変化

ハムスターは環境の変化に対して敏感で、ちょっとしたことでもストレスを感じてしまいます。

購入してから家に迎えて間もない頃、引越しした直後などはもちろんのこと、ケージ内を掃除した場合でもストレスを感じてしまうことがあります。

人の介入

ハムスターを飼育しているとその可愛さからどうしても触りたくなりますよね?

しかしハムスターにとって人間と言う自分の体の数百~数千倍の生き物に触られるのは恐怖でしかありません。

また、小動物は常に捕食される側なので常に死と隣り合わせです。臆病な子だと、見られるだけでも狙われていると勘違いして恐怖心を抱かせてしまうこともあります。

ケージの狭さ

ハムスターは一日数km走りまわる生き物です。

体の大きさに合わせてケージを選ばないと走り回れないだけでなく狭さからストレスが溜まってしまいます。

野生のハムスターは1匹辺りが平均で巣穴を2~3メートル、縄張りは10メートル前後確保するといわれています。

流石に室内でそのスペースを確保することは不可能ですが、可能な限り広いケージを選ぶと良いでしょう。

光量

ハムスターは夜行性で光が苦手です。

野生のハムスターは昼間は巣穴で活動し、夜にえさを探しに外に出るため、暗い所の方が見やすいはむ眼の構造になっています。

その代わりに日中の光はきつ過ぎてまぶしく感じてしまいます。

ハムスターの視力は20cm先が見えるかどうかで、その範囲以外の情報は髭・耳・鼻を使って判断しています。

視覚が悪い分聴覚が発達しているので、大きな音には一層敏感になります。

大声を出すだけでなく、TVの音や掃除機の音でも不快感を受けてしまいます。

ハムスターは風でも驚いてストレスを感じて今います。

夏場に暑そうと思って扇風機を当てても不快にしか感じないので控えましょう。

息を吹きかけるのはもっての外で巣に隠れてしばらく出てこなくなります。

キュー
キュー
それは息が臭いだけやないか?

臭い

目が悪いハムスターは耳だけでなく嗅覚も優れています。

香水や芳香剤、たばこなど特ににおいの強いものが近くにあると、その匂いで鼻がやられてしまいストレスになります。

人間にとっては些細な匂いでもハムスターにとっては不快なにおいを延々とかがされることになるので、部屋選びが重要になってきます。

多頭飼い

ハムスターはもともと自分の巣を持ち1匹で暮らす生き物です。

ロボロフスキーに限り多頭飼いができると言われていますが、それでも喧嘩するときはします。

巣に着けた自分の匂いと、他のハムスターの臭いが混ざるだけでもストレスがかかり、近くに居るだけで鳴き声を上げながら喧嘩することも多々あります。

ラク
ラク
ペットショップでは一つのケースに複数いるぞ?
カズ
カズ
自我が出る前の小さい頃はあまり喧嘩しないらしいよ

気温・湿度

ハムスターの適温は20~26度と言われています。その範囲を超えてしまうと寒すぎたり暑すぎたりでストレスになります。

みるからにぐったりしたり、巣にこもって震えている場合はストレスだけでなく命に直結するので気温の管理はしっかりしましょう。

また、湿度も高すぎると毛並みがしっとりしすぎてしまい、本人(本鼠?)による唾液のコーティングが剥がれてストレスになります。

ストレス解消法

ストレスの原因が分かったところで、ストレスを溜めないまたは解消する方法を書いていきます。

適度な運動

ハムスターは何より走ることが大切です。

1日数キロ走る必要があるので、滑車を置くことは当然として、たまには散歩させてあげるとなお良いでしょう。

散歩に関する記事は下記をご覧ください。

温度管理

温度管理もクーラーをつけたり暖房をつけて一定の温度を維持するように心がけましょう。

特に夏は食べ物も傷みやすいので病気を避ける意味でも大切です。

極力関与しない

その愛くるしい姿を見ると手に取って撫でたり餌を手渡しで上げたくなります。

しかしその行為は人間にとって進撃の巨人に掴みあげられて頭を撫でまわされたり体をまさぐられたりするほどの恐怖でしかなく、エサを手渡しにすることで野生の本能を失ってしまうので極力控えましょう。

手を差し出した時に自分からすり寄ってくるほどに懐いている場合のみ、数分間手のひらで遊ばせても問題ありません。

生活リズムを整える

ハムスターは昼に寝て夜に活発に動き回ります。なので、ハムスターを飼育している部屋はきまった時間に電気を消して活動できるようにしましょう。

餌や水を変えるタイミングも毎日同じ時間にし、量も可能なら同じくらいにしましょう。

ケージの掃除も毎回同じ期間で変えていくことが望ましいです。

まとめ

今回はハムスターのストレス解消に関する記事になりました。

ストレスを溜めないことが懐くことにも長生きにもつながるので、ストレスフリーなライフを目指しましょう。

ハムスター

Posted by TS