[アクアリウム]ペンシルフィッシュ図鑑
ペンシルフィッシュはカラシンの仲間で、名前の通りシャープな姿をしています。
古くから飼育されている種で混泳にも向いており、種類も多種多様、飼いやすく見栄えも良いので数ある熱帯魚の中でも人気の種です。
今回はそんなペンシルフィッシュの基礎知識や仲間達を紹介していきます!
ペンシルフィッシュの基礎知識
まずはペンシルフィッシュの基礎的な知識に関してご紹介します。
データ
項目 | 摘要 |
名称 | ペンシルフィッシュ |
分類 | カラシン目レビアシナ科ナノストムス属 |
生息地 | 南米(ブラジル・ペルー等) |
価格 | 200~2,000円 |
体長 | 3~6cm |
平均寿命 | 2~3年 |
種類にもよりますが、大体の種がこの範囲の中に納まります。
飼い方・飼育環境
項目 | 摘要 |
飼育難易度 | やや易~普通 |
餌 | 粒・顆粒タイプ、コケ、ブラインシュリンプ |
遊泳層 | 上層~中層 |
混泳 | 向いている |
適応pH | 5.0~7.0 |
適応水温 | 22~28℃ |
繁殖難易度 | やや難~難 |
ペンシルフィッシュの仲間
ペンシルフィッシュの仲間は実に多様で、赤や金色と言った目を惹く種から、黒や黄色など落ち着く色をしている種もいます。
ここではネットショップや近くのペットショップにも売られているような手ごろに入手できる種をご紹介していきます。
ワンライン ペンシル
ワンラインペンシルは名前の通り、頭から尾びれにかけて一本のラインが入ったペンシルです。
体を斜めに傾けて泳ぐ癖があり、水槽内の上層~中層を泳ぎます。
価格は1匹辺り400円とお手ごろです。
スリーライン ペンシル
スリーラインペンシルも名前の通り、体に黒いラインが3本入り、体に赤の斑点模様が浮かびあがるのも特徴です。
価格は1匹辺り400円とお手ごろです。
アークレッド ペンシル
体に入る黒と赤褐色のコントラストが特徴のペンシルフィッシュです。
一般的には気性が荒いといわれていますが、筆者が今まで飼育した経験では他のペンシル同様おとなしく、喧嘩をすることもなく仲良く混泳しております。
価格は1匹辺り1,800円前後と高価です。
ブラッドレッド ペンシル
アークレッドペンシルと見た目は似ていますが、こちらは体色が全体的に淡く、黒のラインもアークレッドペンシルより薄くなっています。
入荷される時期が限られているため、購入したい場合は春や秋の季節の変わり目を狙いましょう。
価格は1匹辺り2,000円前後と高価です。
ナムストムス・アンドゥゼイ
ナムストムス・アンドゥゼイはペンシルフィッシュの中でも小柄で、オスは尾びれ付近に赤い模様があるのが特徴です。
小型なため、より多く水槽に入れられる点は嬉しいですね。
価格は1匹辺り800円前後とやや高価です。
ナムストムス・ベックホルディ
別名ゴールデンペンシルフィッシュとも呼ばれる種で、近隣のペットショップなどでも比較的多く目にする機会があります。
黒いラインに沿うように褐色が乗り、ヒレは赤く染まるため水槽内でも一際目立つ種です。
価格は1匹辺り200円とお手ごろです。
ナムストムス・エクエス
全身がグレーから黒色で、別名ブラックペンシルと呼ばれる種です。
ワンラインペンシル同様、体を斜めに傾けて泳ぐ特徴があります。
価格は1匹辺り300円とお手ごろです。
ナムストムス・エスペイ
他のペンシルは体の頭から尾びれに向けて横向きにラインが入るのが特徴でしたが、この種は縦に5つほどラインが入るのが特徴です。
生息地が限られており、流通量も少ないため高価で、ショップにないときも多々あります。
価格は1匹辺り2,500円前後とかなり高価です。
ナノストムスsp.ローズ
姿形はブラッドレッドペンシルにそっくりですが、名前にローズとあるようにうっすらとピンク色の体色をしているのが特徴です。
ペンシルの中でも特におとなしく、群れで泳ぐ姿も見られるので混泳を楽しみたい方にはオススメの種です。
価格は1匹辺り800円前後とやや高価です。
マジナータス・ペンシル
ナムストムスsp.ローズと色が非常に居ており、どちらもドワーフペンシルと呼ばれることがありますがこちらは体長が2cm程とかなり小さい種になります。
価格は1匹辺り800円とやや高価です。
ペンシルフィッシュを飼うにあたって
水質
水質は主に弱酸性を好み、水温は冬でも22℃を下回らないように注意しましょう。
また、生息地の環境を考えると流木を入れてブラックウォーターにするとより生息環境を整えられます。レイアウト的にも雰囲気が出るのでおすすめです。
餌
餌に関しては口が小さく、顆粒状の中でも小粒なものを選ばないと食べられずに餓死する危険性もあるので注意が必要です。
個人的にオススメなのはオトヒメと呼ばれる顆粒餌で、価格も安くてコスパも良いです。
混泳
ほとんどの種が水槽の上層~中層を泳ぐので、底や下層にはエビやプレコを、上層にペンシルを泳がせることで混泳水槽としては賑やかで見栄えが良いです。
また、仲間同士の小競り合いもあまり見ないため、水が汚れない程度に数を入れても問題はなさそうです。
繁殖
繁殖や産卵は比較的難しく、出産を狙う場合はブラインシュリンプやミジンコなどの栄養を予め与え、そのタイミングでpHを5.0くらいまで下げましょう。
水温は28℃くらいの高めを維持し、水草やモスなどで産卵を行える場所を確保しておきましょう。
稚魚は光に弱く、体のサイズから他の魚に食べられてしまう危険性もあるため隔離水槽を用意しておきましょう。
餌はインフゾリアやブラインシュリンプがオススメです。
その他注意点
ペンシルフィッシュは国内で養殖されておらず、ほとんど全ての生体が海外からの輸入となります。
そのため、種によっては高価だったり、中々入荷しなかったりと言ったことが多く、入荷した直後を見計らって購入した場合にも長い間運ばれていたことにより弱っている可能性もあります。
店によって仕入れた熱帯魚の管理に差があるので、レビューを見て購入先を選びましょう。
まとめ
今回はペンシルフィッシュの仲間達についてまとめました。
この種は非常に魅力的で、筆者も3年ほど飼育し続けていますが未だに飽きることがありません。
ペンシルフィッシュに興味のある方は是非、飼育を検討してみてはいかがでしょうか。
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